通貨のこと・・・その6
一九三一年九月、ポンドは金本位を停止したが、カナダは他の英帝国諸国と異なりカナダ・ドルの価値を英ポンドに結びつけなかったため、その価値は下落するポンドに対しては上昇、米ドルに対しては逆に下落しました。
さらに一九三三年、アメリカが金本位を停止し、翌年に米ドルは平価切下げを行いましたが、カナダも一九三五年七月、Exchange Fund Actを成立させ、この法律にもとついてカナダ銀行はその金準備の再評価を行い、その評価益でExchange Fund Accountという名称のカナダの為替平衡勘定を設立しました。
この再評価は、純金一オンスニ○.六七カナダ・ドルから三五・○○カナダ・ドルへ(一五〇四・六五ミリグラムから八八八・六七一、ミリグラムへ)の引上げであり、カナダ・ドルと米ドルの金含有量はここで再び同等となったのです。
第二次大戦が始まると一九三九年九月九日、カナダは対独宣戦布告を行いました。
ニューヨーク市場におけるカナダ・ドルの相場は間もなく九%のディスカウントになりました。
九月一六日、カナダは為替管理法を導入し、カナダ・ドルの対米ドル相場を売り一・一一カナダ・ドル、買い一.一〇カナダ・ドル(この売買幅は一九四五年に若干縮小された)に固定しました。